ローズクォーツのブレスが…

お客様から連絡があって

 

 

「ローズクォーツのブレスが、割れちゃったんです。」

 

「1玉交換ですか?」

 

「ほとんどの石が割れちゃったんです。」

 

「は???   落としてブレスが車にでもひかれちゃったんですか??」

 

「いいえ、着けてただけです。」

 

 

 

 

東京のお客さんです。

実家がこちらで、実家に帰ると実家を継いでいるお姉さまと一緒に

いつも来てくださっていた方です。

 

 

ご来店いただいて事情を聴きました。

 

 

 

 

 

 

悲しみ

 

 

実家のお母さまが亡くなったのだそうです。

 

突然入院したとの知らせを受けて慌てて駆け付け

実家に泊まりながら お姉さまと交代で 必死に看護に通ったそうです。

一週間でお母さまが亡くなり お葬式が終わったばかり とのこと。

 

大切な人を失う究極の悲しみ 寝ずの看病

喪失感の中でフラフラになりながらお葬式。

 

 

お葬式が終わって ふと手首のローズクォーツのブレスを見たら

ボロボロに欠けて ゴムが見えるほど石が失くなっていたそうです。

 

 

 

 

ほんとうにほとんど欠けていた。

 

そのローズクォーツのブレスを見せていただいた私は 言葉を失いました!

 

 

ほんとうに大げさではなく、ほとんどの石が欠けていたのです!

ブレスの1/4ほどの石は 割れ落ちて失くなり

1/4ほどは 大きく欠けて小さくなった石が かろうじてゴムに通ってぶらさがり

1/4ほどは 小さくとか半分ぐらいとか 欠けていて

1/4ほどがキズつきながら 形のまま残っていました。

 

もし車で何度もひかれたとしても、ここまでにはならないのではないか?

というほど ボロボロに。

 

 

お葬式が終わるまで、悲しみと必死さとあまりの忙しさで 全く気付かなかったそうです。

一度も外さずに ずっと着けていたそうです。

 

 

 

ローズクォーツは

モース硬度という基準で 7 という硬さです。

パワーストーンの中では最も硬い部類に入ります。

硬いけれど割れやすい という性質の石もあるのですが

「ローズクォーツは 硬くて割れにくい」石です。

物理的な力でここまで割るのは なかなかできない

つまり 「割ろうとしても割れない石」です。

 

 

 

 

 

 

ローズクォーツの気持

 

そのローズクォーツは その方の悲しみや疲れを 山ほど!

ほんとうに山ほど!!  吸ってくれたのでしょう。

一生けん命。

その方も必死でフラフラだったけれど

ローズクォーツも 必死でした。

それこそローズクォーツもフラフラだったはずです。

 

自分の身が割れていっても さらにさらに 悲しみつらさ疲れを引き受けて

自分はボロボロになって落ちていったのでしょう。

 

宇宙と地球の

ほとんどの自然は そのような気持を持っています。

宇宙は愛に満ち 愛で周っています。

 

長年 石屋をやっていると

石の愛に圧倒されることがあります。

(動物の愛  植物の愛にも)

 

人間は 石に感謝したり

見倣ったりできるでしょうか…

 

 

私はその愛に触れるたび 圧倒され

「かなわない」 と思います。

頭を垂れて 感謝し 尊敬するしかないのです。